手短に読めるビデオゲームの歴史

私たちの生活に浸透しているビデオゲームですが、どのように遍歴を経てきたのかご存知ですか?もちろん、生まれた世代によって記憶に残っているビデオゲームは違うと思いますが、任天堂ファミリーコンピュータゲームボーイ、最近ではソニープレイステーションなどが多くの世代に認識されているゲーム機だと思います。ここでは、もう少し詳しく各年代で誕生したビデオゲームを見ていきましょう。

世界で初めてのゲーム機が誕生した1970年代

1970年代はアメリカでセンセーショナルな政治事件が発生したり、ベトナム戦争の終結、世界的大人気のビートルズが解散するなど、激動の時代でした。ゲーム業界では、1972年にアメリカの発明家であるラルフ・ベアがマグナボックス社から世界初の家庭用ゲーム機「オデッセイ」を発売しました。これが近代最古のゲーム機と言われています。日本では1973年に「オデッセイ」にヒントを受けて製作されたPONGのコピーゲーム「ポントロン」がセガより、そして「エレポン」がタイトーよりそれぞれ発売され日本初のコンピューターゲームとなります。

シューティングゲームや大ヒットPRGシリーズが登場した1980年代

国際間でのやり取りが活発になる1980年代は、ベルリンの壁の崩壊米露冷戦の終結など、新しい時代に向けたスタートを迎える局面が多くなります。1980年5月にナムコより発売された「パックマン」は、日本だけでなく海外でも大ヒットとなり、特にアメリカではアニメ化や音楽が作成されるなど、ポップカルチャーに大きな影響を与えました。翌1981年にはアメリカでゲーム専門雑誌Computer Gaming Worldが創刊され、アメリカのゲーム会社アタリの売上が10億ドルを超えるなど、コンピューターゲームの全盛期を迎えます。任天堂は1983年にファミリーコンピュータを、1989年にはゲームボーイを発表します。スクウェア社の「ファイナルファンタジー」や、エニックス社の「ドラゴンクエスト」など、後に大人気シリーズとなるゲームの第一作目が登場するのもこの1980年代です。

誰もが知ってる超人気ゲーム機がリリースされた1990年代

1990年に入るとすぐに日本ではバブル崩壊を迎え、不動産や株の大暴落が起こります。世界情勢も、湾岸戦争ソ連の崩壊に続き、欧州では新しい通貨であるユーロが登場するなど、引き続き大きな変化の中にあります。IT業界では、1995年にマイクロソフト社Windowsを発表し、ダイアルアップ式のインターネットが登場します。1990年に全編カラーで楽しめるスーパーファミコンを任天堂が開発し、翌1991年にカプコン社からリリースされた「ストリートファイター」は世界中で大ヒットとなり格闘ゲームの地位を確かなものにしました。セガのセガサターンや、ソニーのプレイステーションが登場したのもこの時代です。1997年には「ファイナルファンタジー」の7作目がプレイステーションでリリースされ、高度なCG効果が話題となりました。

2000年代以降はインターネットとスマートフォンの時代へ

地上波デジタル放送が本格的に開始され、Apple社からiPhoneが発売されると一気にデジタル化したのが2000年代です。インターネットの普及も大幅にアップし、プラズマ液晶TVが身近になりました。2001年の同時多発テロ、そして2008年にはリーマンショックが起こり世界的に不況となりましたが、日本人4名がノーベル賞を受賞するなど、世界で活躍する日本人に注目が集まったのもこの時代の特徴でしょう。プレイステーション2、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーキューブ、ニンテンドーDS、プレイステーションポータブルなど、次々と次世代ゲーム機が登場し、2010年代以降にはスマートフォンの普及率が大幅に上がったことで、オンラインゲームアプリゲームの需要も跳ね上がりました。最近では、VRを使ったゲームプレイに期待が寄せられています。