VRゲームの現状‐本当に私たちの期待に沿っているの?

VR元年と言われる2016年から、着実にその需要を伸ばしているVRゲームですが、本当にVRは私たちゲームファンの期待を満たしているのでしょうか・・?ここでは、VRゲームの現在の状況と今後の見通しについて探っていきたいと思います。

VRゲーム時代を担う3つのVRハード&プラットフォーム

本格的にVRゲームを楽しみたいゲーマーに人気なパソコンから直接アクセスできるSteamVRですが、2016年のアクセス数は6000数前後だったのに対し、2020年現在はなんと1万8000数を超えています。特にお正月前のクリスマスシーズンにアクセス数が伸び、世界的にVR需要が高いのが先進国の中ではアメリカ(7割)ヨーロッパ(2割)、そして日本(1割)となっています。全世界に普及しているVRハードの50%がPS VRと言われており、販売台数で言えばPS4の10%程度ということです。VRハード自体は、Oculus QuestPS VRの2つがメインとなっています。それは今後も変わらないという見通しで、Steam(Valve)Oculus Store(Oculus )そしてPS Store(SIE)とプラットフォームも固定化されています。感覚的には、VRはアメリカで絶大な人気を誇っていると言えますね。

少しずつ利益を出し始めているVRゲーム市場

アメリカで大人気だからと言って、世界中でも需要があるとは限らないのがVRの課題です。まだ新興市場であり、開発に予算をかけすぎると収益化が難しくなるという点も関係しています。また、2Dのように遠近法や実物の再現など誤魔化せる部分が極端に少ないため、ゲーマーたちからの期待も上がり、VR開発技術のハードルも上がっているのが現状です。VR酔いも発生しているため、プレイヤーがいかに健康にプレイを続行できるかも考慮に入れなければなりません。VRの人気度に対して、実際にVRハードを所有している人が少ないため、広告に投資しても元が取れないという経済問題も。なかなか前途多難ですが、「Beat Saber」「SUPERHOT VR」など100万本以上のセールスを達成しているVRタイトルも登場しているので、これからもヒット作が出ることに期待しましょう!

無料VRゲームでお気軽にVR体験

VRハード本体を所有していない人でもVRゲームを楽しむ方法として、YouTubeがあります。YouTubeで「VR動画、VRゲーム」を検索してみましょう。専用のVRゴーグルを装着しなくてもVR体験できるものもありますが、現在では100円ショップで簡易VRゴーグルが販売されているので1つ入手しておくのもおすすめです。デレステの愛称でお馴染みの「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」も、無料VRゲームを提供しています。スマホ用アプリでもVRゲームが無料で楽しめます。簡単に自分好みの水族館を作ることができる「アビスリウム」や、アクション映画のように綱渡りを体験できる「Rope Crossing Adventure VR」、世界中で釣りを楽しめる「フィッシングストライク」など、種類はたくさん!ぜひお気に入りのゲームを見つけてください。