世界中で人気急上昇中のオンラインゲームですが、ゲーム愛好者以外にとってそのコンセプトはまだ未知数でしょう。ここでは、オンラインゲームの基本的な情報とゲームの種類、課題について手短にご紹介します。
オンラインゲームって何?
オンラインゲームは、ネットゲームやネットワークゲーム、略してオンゲーまたはネトゲと呼ばれる、コンピューターネットワークを通してオンラインで同じゲーム進行を共有することができるゲームの総称です。専用のサーバおよびゲーム機が必要になりますが、ゲーム自体はオンラインでダウンロードできるのが従来のゲームとの大きな違いです。プログラム言語やHTMLソースの処理を行って主にウェブページ上で動作するCGIゲームやブラウザゲームもこれに含まれます。オンラインゲームのメリットとして、オンラインで進行を保存でき、プレイ開始&終了時にデータを送信してランキングに反映されたり、最新バージョンへのアップデートをもれなく実行できます。従来のゲームより立ち上げの時間が短縮され、すべてシステムを通して一括管理されているので、不具合が発生してもすぐにサポートセンターに問い合わせできるのも魅力の一つです。
オンラインゲームの特徴
ほとんどのオンラインゲームが、課金制または月額制を採用しています。基本プレイは無料で、特定のアイテムやフェーズを解除するために任意で課金する制度は、主に韓国発のオンラインゲームで主流となっています。一方、毎月決まった金額を支払う、いわばメンバーシップ制度を取るのは、アメリカ発のオンラインゲームによく見られます。日本産のオンラインゲームは、両者が混合しており、プレイヤーにとっては選びやすい環境が整っています。また、期間限定の無料トライアル(数時間から数日)を実施しているゲームもあるので、まずはお試しプレイをしてみて購入を決めることもできます。
オンラインゲームの種類
オンラインゲームでも大人気のRPGは大きく分けて2種類あり、多人数参加型オンライン(Multiplayer Online)と大規模多人数参加型オンライン(Massively Multiplayer Online)は、それぞれMOPRG・MMOPRGと表現されます。1つのサーバ(ゲーム内のワールド)で対応できる人数の違いから、基本的なアクションゲームやPRG、恋愛ゲームや育成ゲーム、ホラー&探偵ゲームなどはMOPRGに該当し、オープンワールドで展開される大規模のPRGやシューティングゲームはMMORPGに分類されます。どちらとも、セーブがない代わりにクリアするという目的を達成するまでプレイを続け、レベルアップやレアアイテムの収集、ギルド(特定の目標を持って作られた組織)への参加、フレンドリスト(キャラクターを通してのメッセージ送信)の活用など、オンラインならではの楽しみ方ができます。ファイナルファンタジー、黒い砂漠、リーグオブエンジェルズなど王道タイトルから、海外発のTERAやバイオハザードなど、ジャンル問わずたくさんのゲームが登場しています。
オンラインゲームの問題点
現在ではスマートフォンでプレイできるMOPRGも数多くあり、ゲームプレイに特化したゲーミングスマホがリリースされているほどです。社会問題とまではなっていませんが、オンラインゲーム人口が増えるにあたり、ゲーム依存や長時間プレイによる視力の低下などの健康問題が発生しています。また、オンライン上でのやり取りを通しての人間関係も、相手の素性が分からないことを逆手にとって行き過ぎたコミュニケーションや詐欺行為なども報告されています。オンラインの世界はゲームであっても世界的に通用する法律が制定されていないため、十分気を付ける必要があります。楽しくプレイするためにも、個人情報の取り扱いは慎重に行いましょう。