かつて海外ドラマはレンタルビデオショップでレンタルしてから自宅で視聴することが主流でしたが、NetflixやAmazonプライムなどのストリーミングプラットフォームが登場したことで、会員になればパソコンやタブレットなどの端末で気軽にいつでもどこでも視聴できる時代になりました。ここでは、そんな映像メディアが私たちに与える影響について検証していきます。
睡眠時間を削っても見たいドラマシリーズ
ドラマシリーズにハマると陥りやすいのが、寝不足です。週1回の放送日が決められているTV番組であれば、エンドレスに見続けることはありませんが、好きなだけ見れるNetflixなどのサービスは要注意です!1話だけ・・と思って見始めても、必ず次の回が見たくなり、また次・・と気が付けば深夜になり翌朝後悔した人は少なくないはずです。特に視聴中はリラックスして見ているので、スポーツのように身体的なアクティブ疲労を感じないのも、止め時が難しい原因でしょう。
止められない止まらない!
次に、その中毒性です。一時的な刺激・快楽を得られますが、続けて視聴することで思考が麻痺し始め、目の前に流れる映像を追うことに耐性がつき、内容を楽しむよりとにかくエピソードを次から次へと視聴することに快楽を得るようになります。まさにランナーズハイのドラマシリーズバージョンでしょうか。ハイになると欲するのが、ジャンクフードとお菓子です。身体を動かさないでシリーズを見続けカロリーの高いものを食べたら、何をするにも億劫になり、怠惰になります。1日中家にこもってテレビを見ていた経験がある人は、分かると思います。
錯覚とコミュニケーションの欠如
シリーズの内容によっては、現実と非現実の境界があいまいになることがあります。例えば、病院のドクターシリーズを見続けていたら、常に手術や事故、病気のことが脳にインプットされ、自分の身に実際に起こっていないのに間接的に自分も体験しているように感じるでしょう。銃撃戦の多いアクションシリーズを見続けていたら、常に誰かに追われている感覚や命の重さについて錯覚を起こすかもしれません。また、たいてい1人で視聴しているので、社交性が極端に減り、対人コミュニケーションによって脳が刺激されず、引きこもりが助長される可能性もあります。
語学の勉強には最適!
メリットにも目を向けてみましょう。海外ドラマであれば、英語やオリジナル音声で視聴することで、言語学習に役立ちます。アメリカの人気ドラマ「フレンズ」を見て英語を覚えた人が多いのは有名な話です。SFや歴史がテーマのドラマであれば、想像力をかきたてられクリエイティブなアイディアが浮かんだり、科学や歴史の勉強をサポートしてくれることも。文字よりも聴力・映像の方が記憶に残る人には特におすすめの活用方法です。日本のドラマであれば、TV放送で見逃してしまったドラマを家族や恋人と一緒に見たり、子ども向けの良質な番組を見つけて学習用に使うこともできます。