任天堂の世界的大ヒット作と言える「ゲームボーイ」は、1989年に日本で発売された携帯型ゲーム機です。携帯型としては初めて累計販売台数が1億台を突破するなど、人々に愛されてきました。この数十年で、プレイステーションやオンラインゲーム、スマートフォンで利用できるアプリゲームの登場などにより、ゲームは多様化してきました。ここでは、そんな市場でゲームボーイが現在もどのように発展を遂げているかを見ていきましょう。
大人気ゲームに支えられたゲームボーイカラー&アドバンス時代
ゲームボーイの発展を語るのに、元祖マリオゲームに加えて、ポケットモンスターの存在は欠かせません。1996年に発売された「ポケットモンスター赤・緑」で下火になっていたゲームボーイに再度注目が集まり、1998年には「ゲームボーイカラー」が満を期して登場すると、2001年には「ゲームボーイアドバンス」が発売され、日本だけでなく海外でも大人気に。王道シリーズのロックマンやファイナルファンタジーももちろん登場し、通信ケーブルを使って友達とプレイすることが一般的になりました。アドバンスは任天堂の最後の2D携帯型ゲームとなりましたが、2Dならではのグラフィックは今でも見ものです!
ゲームボーイから液晶画面のニンテンドーDSへ
2004年に発売された「ニンテンドーDS」は、Dual Screenの略で折りたたみ式の本体の両側に2つの液晶画面があります。タッチスクリーン機能やネットワーク通信、音声認識にワイヤレス通信など、ゲームボーイでは為せなかった機能がDSに搭載されたということもあり、ゲームボーイの開発はDSの登場により事実上終わりを遂げたと言ってもよいでしょう。2010年の日本国内の累計販売台数が3,000万台を突破し、2014年では全世界での累計販売台数が1億5,000万台以上になりました。
海外発の次世代ゲームボーイ
2015年の4月1日に発表された「SmartBoy」は、元はエイプリルフールのネタでしたが、その反響が大きく製品化された夢のガジェットです。任天堂の正式ゲームコンソールではないため、アクセサリーパートナーであった韓国(サムソン)とアメリカで、Android機種向けにまずは販売されました。背面にゲームボーイのカートリッジを差し込んで使用するため、ゲームボーイカートリッジに対応しているスマートフォンであれば代用可能なのが嬉しいポイントです。また、シアトルの企業Analogueが高解像度なモバイルゲーム機「Pocket」を開発しています。ゲームボーイ各種をサポートするこの本格派オルタナティブゲーム機は、2020年の発売予定で、価格は200ドルとされています。