ゲームプレイで向上できる能力

ゲームは宿題が終わってから!と叱られた経験がある人は多いと思います。それもそのはず、私たちは長い間「ゲームは身体・頭に悪い」と聞かされていました。本当にそうでしょうか?ここでは、ゲームに関する研究結果に基づいて新しく発表された驚きの内容をご紹介します。

アクションゲームで認知能力アップ

アクションゲーム認知能力を向上させるという研究結果が、アメリカの大学によって発表されています。アグレッシブな印象の強いアクションゲームですが、本当に認知力を伸ばすのでしょうか・・?研究結果によると、細部への注意力や、空間認識力マルチタスク能力正確性プレッシャー下での判断力コントラスト認知力などがアクションゲームを定期的にプレイすることによって発達するそうです。言葉ではイメージしにくいので、実際にアクションゲームをプレイしているところを想像してみてください。敵の出方を見極めるために、画面に集中しながら、自分が操るキャラクターが持つスペースを把握し、暗闇の中でも確実に敵を倒すための一打をドキドキしながら絶好のタイミングで行う・・・。どうですか?思った以上にたくさんの能力を発揮していますよね!認知力は繰り返し行うことで発達&強化されていきますが、まさにゲームにハマりながら知らないうちにこれらの認知力を鍛えているのです。一石二鳥ですね!

コミュニケーションスキルもRPGで伸ばせる?!

ゲーマーは時にオタクと呼ばれることがありますが、それも昔のこと!ゲームプレイが社会性を育てるという研究結果も出ているのです。特に大人数が同時プレイするMOPRG・MMOPRGは、オンライン上で知らない人とのコミュニケーションを必要とします。同じチーム(ギルド)になれば、目標を達成するための戦術を話し合うでしょう。どこで何のアイテムを使うか、どのルートを選ぶかなど、計画性も問われます。リーダーシップを取る機会も出てくるでしょう。一方、少人数で楽しむファンゲームニンテンドースイッチXLなど)では、対戦こそしているものの、一緒にゲームを楽しむことで協調性が助長されたり、チームワークを学ぶことができます。実際のスポーツより身体機能の育成は劣りますが、室内で家族・友達とワイワイ遊びながら関係性を伸ばせるのであれば、ゲームも人間らしいツールと言えますよね!

ゲームプレイでワーキングメモリを鍛えよう

ワーキングメモリをご存知ですか?脳科学の発展が進むにつれ、一般の人にも知られるようになったワーキングメモリですが、短期的な記憶(知らない電話番号を聞いただけでメモを取る能力など)とは違い、長期的に記憶できる能力&必要な時に取り出して活用する能力と言われています。仕事でたくさんの異なるタスクを与えられ、それに優先順位をつけて着手していくスキルを想像すると分かりやすいですね。そのワーキングメモリを、自由度の高い想像力を使うゲームをプレイすることで鍛えられることが研究の結果で分かりました。例えば、自分の家をゼロから建設するゲーム(マインクラフトなど)や、都市を作り上げるゲーム(SimCityEDUなど)が推奨されています。脳トレジャンル以外のゲームの方が、実は脳の活性化に役立っているのは少し皮肉ですね!